専業トレーダーという選択

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取引する金融商品を選ぼう

2016/02/14

株とFX、どちらを始めたらいいか迷っていませんか?

このページでは両者のメリットとデメリットを比較してみます。既にどちらを始めるのか決まってしまっている人の意思はなかなか変わらないとは思いますが、ひとつの参考になれば幸いです。

ちなみに筆者は株とFX両方やったことがありますが、現在は株取引であげている利益の方が圧倒的に多くなっています。そのため、考え方が若干株寄りになってしまっている可能性もありますので、ご了承ください。

 

 

株のメリット

  • 取引時間が短い
  • 保険料や税金が安い
  • 値動きが大きい
  • 配当や優待があり利回りが良い
  • 節税できる

 

取引時間が短い

日本の株式市場は9時から始まって途中で昼休みを挟み、15時に終わります。そのため、朝起きて夜寝るという規則正しい生活を送ることができます。また、15時という早い時間帯に取引を終えることができるので、自由に活動できる時間が豊富にあります。

 

保険料や税金が安い

特定口座で源泉徴収ありを選択していると、国民健康保険料や住民税の額を算出するための所得額に含まれません。そのため、株式専門の専業トレーダーは国民健康保険料や住民税の支払額がとても安くなっています。上限額を支払うことになった場合に比べると60万円近く差が出てきます(区市町村により異なります)

また、確定申告をする手間がないのもメリットです。

 

値動きが大きい

FXでは通貨の価値が2倍になることは滅多に起こりませんが、株の世界では株価が2倍になることは頻繁に起きていて、中には5倍や10倍、それ以上になる場合もあります。そのため、多額の利益を上げられる可能性があります。FXは株と比べると値幅が少なく安定していますが、国内のFX会社ならレバレッジが最大25倍まで効かせられるので、それで値幅の小ささを補うことができます。

 

配当や優待があり利回りが良い

短期売買にはあまり関係がありませんが、企業ごとに決められた日に株を保有していると配当金や株主優待が貰えます。利回りは銘柄によって異なりますが、東証一部の優良企業に投資すれば、FXの高スワップ通貨ペアと比べると高い安全性で良い利回りが期待できます。

 

節税できる

株式には取得単価の切り上げ計算方式があるので、実際にあげた利益より所得は少なく計算されます。節税を目的としたクロス取引は違法になる可能性がありますが、通常の取引でも十分な節税効果が期待できます。

 

株のデメリット

  • 覚えなければならないことが多い
  • 銘柄が多すぎる
  • 基本的に昼間しか取引できない
  • 理不尽な値動きがある
  • 倒産の可能性がある

 

覚えなければならないことが多い

株を始めると覚えなければならない用語や細かいルールが多いです。逆日歩、売り禁、値幅制限、空売り規制、TOB、ドレッシング買い、特別気配、安定操作、公募増資、SQ等々。全てを覚えている必要はありませんが、知っていることによって有利にトレードができることもあります。

 

銘柄が多すぎる

初心者が株を敬遠する最大の理由はこれかもしれません。東京証券取引所に上場している企業の数は約3500社もあります。これらの中から売買する銘柄を選定しなければならず、初心者のうちは何を取引したらいいのかサッパリわかりません。中には売買が盛んに行われておらず、投資にはあまり適さない銘柄もありますが、それでもFXの通貨ペア数と比べると膨大な種類になります。最初はデメリットになりうる銘柄数の多さですが、それだけチャンスも豊富に落ちているということになるので、銘柄数が多いというのはデメリットでもありメリットでもあります。

 

基本的に昼間しか取引できない

基本的には日中行われている取引がメインです。そのため、株価をリアルタイムで見ながら取引したい場合は、昼間の時間帯に取引できる環境がなければいけません。夜間取引というものもありますが参加者は少なく、出来高は極端に少なくなっています。

 

理不尽な値動きがある

為替市場とは違い、個別株は小さい資金で値段が変動してしまうような小型株もあります。もちろん為替市場や大型株にも理不尽な値動きはありますが、小型株は常識の範囲を大きく超えて動く場合があります。そのような株はある一定の個人や機関投資家によって値動きがコントロールされてしまっている可能性が高いです。時には不当な株価まで値段がつり上げられることもあるので、それを踏まえた上で取引しなければなりません。株価がコントロールされていることを利用するという手法もあるので、必ずしもデメリットというわけではありませんが、気をつけておきたいところです。

 

倒産の可能性がある

通貨の価値がゼロになってしまうようなことは、国家自体が破綻するような事態にならなければ起こり得ませんが、株式会社の倒産はほぼ毎年のように起こっています。また、倒産しなくても粉飾決算などの上場廃止基準に該当する行為があった場合、上場廃止になり売買ができなくなります。株式市場にはそのような一発退場事案がありますので、一銘柄に資金を集中して長期間ポジションを持ち続けることはかなりのリスクを伴います。とくに、分散せずにレバレッジを効かせて長期間ポジションを持つことが危険行為になります。

 

ここまでが株のメリットとデメリットです。
続いては、FXです。

 

FXのメリット

  • 覚えなければならないことが少ない
  • 流動性が高い
  • 24時間取引できる
  • 少ない資金から始められる
  • コストが安い

 

覚えなければならないことが少ない

FXはとにかく取っつきやすいです。通貨ペア数も多くなく、ドル円、ユーロ円などのメジャーな通貨ペアで取引することを決めてしまえば、株の銘柄選択のような大変さがありません。

 

流動性が高い

FXは流動性(換金性)が高いです。店頭FXは相対取引なのでいくらでもポジションが取れるとも言えます。ですので、FX取引で稼いでいく中で理論上はいくらでも複利効果を得ることができます。対して株を考えると、例えば1億円のポジションを一銘柄で一気に取ろうとすると東証一部に上場している限られた銘柄しか対応できません。

 

24時間取引できる

FXは24時間取引できることがメリットです。例えば日中お仕事をしている会社員の人でも、夜中に取引をすることができます。FXや株は実際にトレードを行い、経験を積むことによって上達していく部分が大きいです。そのため、専業トレーダーになる前に実戦で練習を積めるというのは大きな強みです。ただし、取引可能時間が長いというのは専業トレーダーになった後、労働時間が長いということにもなります。自分でしっかりと区切りをつけないと不規則な生活になってしまう可能性もあります。そのためデメリットとも言えますね。

 

少ない資金から始められる

FXは高いレバレッジが魅力です。1万円からでもスタートできます。対して株のほうは10万円からスタートするというのは厳しいです。信用取引ができる最低保証金額が30万円となっています。信用取引ができないと空売り(ショート)ができないので、下げ相場で苦しくなります。(→株はどのくらいの資金から始めたらいいのか

 

コストが安い

FXは基本的に売買手数料がかからないので、取引に集中することができます。買いと売りの差である『スプレッド』がFX会社の利益になっています。一方で株取引には売買手数料や金利がかかってきます(手数料無料の証券会社もあります)

 

 

FXのデメリット

  • 通貨ペアの種類
  • 相対取引
  • 事前準備が必要

 

通貨ペアの種類

取引することのできる通貨ペア数は、株の銘柄数と比べると圧倒的に少ないです。初心者にとってはわかりやすくて良いかもしれませんが、その分儲けられるチャンスが少ないということになります。

 

相対取引

個人的にはこれが最大のデメリットに感じしています。詳しくはFXより株を勧める理由の記事に書いてあります。相対取引はデメリットだと思いますが、各社で配信レートが異なるということはそれがチャンスにもなり得ます。取引所取引では起こり得ないチャンスも生まれてくるという点はメリットです。

 

事前準備が必要

世界各国の指標発表時刻や会見などのイベント時間をチェックしておく必要があります。重要なイベントでは為替レートが大きく変動する可能性がありますので、これを怠ると致命傷になりかねません。もちろん株も事前準備が必要ではありますが、企業の決算期だけ気をつけていればさほど問題ありません。

 

FXのメリットとデメリットは以上になります。

 

株とFXどちらのほうが稼ぎやすいのか

2ちゃんねる株式板のトレードアイランドスレッドで個人投資家のトレード成績を各金融商品ごとにまとめてくれている方がいらっしゃいます。

トレードアイランドとはGMOクリック証券が提供しているサービスです。トレードアイランドに参加している個人投資家の成績が公開されています。基本的にはトレードが上手くいっていて成績が良い人はトレードアイランドに参加して、大損したりして思うように行かないとと退会してしまう傾向にあります。ですので、実際の個人投資家の平均成績よりは若干平均パフォーマンスが良く見えるという点を考慮して見ると良いですね。

前置きが長くなりましたが、株のみトレードしている人とFXのみトレードしている人の損益額を集計してくれている方がいらっしゃいます。(2015年の年間データ)

毎月株のみトレード (総数: 590人)
損益: 1,046,319,870
勝率: 52.54%

毎月FXのみトレード (総数: 899人)
損益: -446,669,328
勝率: 31.37%

引用:2ch株式板「トレードアイランド」スレッド

日経平均株価は値上がりしたので、株トレーダーの成績はかなり良かったようです。対して、FXトレーダーの成績は芳しくありません。ドル円相場はやや円安方向に振れましたが苦戦を強いられていたようです。

参考までに2015年の株価とドル円レートの始値、終値を記載しておきます。

  年始 年末 変動率
日経平均株価 17325.68円 19033.71円 +9.8%
ドル円 119.67円 120.30円 +1.0%

 

 

億トレーダーの動向

こちらもトレードアイランドスレッドでまとめられている方のデータをお借りしています。

運用資産額ごとに総取引回数が出ていましたので、資産別に表にしてみました。データは2015年12月のものです。

株、FXの取引回数表(トレアイ参加者による運用資産別)
運用資産 FX
100万円未満 21,773回 262,937回
100万円~300万円未満 50,236回 164,760回
300万円~500万円未満 28,844回 83,410回
500万円~1,000万円未満 33,704回 118,008回
1,000万円~3,000万円未満 71,313回 151,495回
3,000万円~5,000万円未満 29,157回 33,579回
5,000万円~1億円未満 30,456回 26,072回
1億円以上 26,071回 1,557回

 

FXは少額でもトレードしやすいので、運用資金の少ない人がFXを多く取引するのは理解できます。

注目すべきは少額とは言えない層でも、運用資金が増えるほどFXを取引する割合が減っていっていることです。1億円以上所有しているいわゆる億トレーダーにいたっては、そのほとんどが株取引を行っていて、FX取引を行っているのは少数であることがわかります。

 

 

最後に

専業トレーダーを目指す会社員の方がデイトレードをやりたいなら、夜間に練習ができるFXが良いと思うのですが、相対取引というFXの性質上おすすめしづらいです。かといって、株式市場は昼間しかやっていませんし、難しい選択となりますね。

メリットやデメリットを比べるとどちらも一長一短で、ややFXに分があるかなという感じもしますが、どちらかを選べと迫られたら私は『株』と答えます。

 

どちらを選ぶか決まったら、次は専業トレーダーになるための資金計画を立ててみましょう。

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