専業トレーダーという選択

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短期売買でFXより株を勧める理由

2016/09/22

世間ではFX(為替証拠金取引)が大人気です。

取引自体が非常に簡単でわかりやすいですし、手数料もかかりませんので、投資初心者でも取っつきやすいんですよね。気軽にデイトレードを体験したいという人には向いているといえます。でも、専業トレーダーを目指すとなったら話は別です。

短期売買(スキャルピング)で専業トレーダーを目指すならば、FXより株式のトレーダーになることを推奨します。FXは相対取引が基本なので、短時間のデイトレードをする際には非常に不利になっています。この記事では、相対取引に焦点を当ててみたいと思います。

株とFXのメリットとデメリットを比較した記事も別に書いていますので、そちらも参考にしてみてください。

 

なぜFXではだめなのか

FXで稼いでいるトレーダーさんも世の中にはたくさんいらっしゃいます。ですが、株式市場では考えられないような理不尽な要素に悩まされている人が多数います。

ここからは、全くの初心者さんには少し難しい話になりますのでご了承ください。

 

相対取引(あいたいとりひき)

元凶は相対取引という店頭FXの取引形態によるものです。

相対取引とは、取引所などを介さずに顧客とFX業者が相対で行う取引のことです。FXは相対取引であるため、提示される為替レートは取引業者によってまちまちです。この都合の良いレートによって、FX業者は自らの利益を上乗せしているといっても過言ではありません。

FX業者によっては顧客の注文をカバーせずに抱えている場合があります(呑み行為)。その場合、顧客の損失が業者の利益になり、顧客の利益は業者の損失となります。結果、顧客に損をさせるために様々な手段を講じてくるのです。

店頭FXにおいては、不公平な事象が多々発生します。これから書くことは全ての業者がやっていることではありません。しかし、どの業者もやれてしまうのが現状です。そしてすべて規約にも書いてあることなので、それに対して文句を言うのはお門違いなのです。

 

相対取引がもたらす弊害

以下の内容は、すべての取引業者にあてはまるものではありません。

  1. スリッページ
  2. スプレッド拡大
  3. ストップ狩り
  4. 約定拒否、時間差約定
  5. 上手いトレーダーの排除、口座凍結

 

1.スリッページ

注文を出したレートと実際に約定したレートの差のことをスリッページといいます。FX業者はこのスリッページを自由自在に操ることができます。顧客に不利な約定ばかりを押し付けることが可能なのです。

これではひどすぎるので、注文する際にスリッページをどこまで許容できるか制限を設けることができます。許容範囲外のスリッページが発生した場合、約定しないようにできるわけです。しかし、このスリッページ幅を狭くしすぎると、全然約定せずトレードができないという事態が起こり得ます。このようにFX(店頭取引)は思い通りのレートで約定させるが難しいことがあるのです。

 

2.スプレッド拡大

値動きが大きくなってくるとスプレッド(買いレートと売りレートの差)が拡大します。これはFX業者のさじ加減ひとつで、いくらでも拡大されてしまいます。スプレッドが広いと約定した瞬間に大きな含み損をかかえることとなり、非常に不利です。

また、スプレッドを広げることで、ストップロス(逆指値)に引っかかった際にとんでもないレートで約定させられる可能性があります。

 

3.ストップ狩り

ストップ狩りとは、ストップロスオーダーを狙って意図的にレートを動かし、顧客にロスカットさせることです。ストップロスオーダーとは、許容できる損失額をあらかじめ決めておき、それを超えたらロスカットする注文のことです。多くのトレーダーは、相場の急変時に備えてこのストップロスオーダーをしています。

当然のことですが、FX業者は顧客である個人投資家の注文が全て見えています。顧客のストップロス(逆指値)がたくさん入っているところが近くなったら一瞬だけレートを急変させて、ストップロスオーダーを約定させるということができます。その際にスプレッドを広げていれば、さらにFX業者の儲けが大きくなるというわけですね。

 

4.約定拒否、時間差約定

悪質な取引業者は、発注ボタンをクリックしてから約定までにわずかな時間が発生し、その時間内で最も業者にとって都合が良いレートで約定させてきます。また、約定自体が成立しない場合もあります。

 

5.上手いトレーダーの排除、口座凍結

カバー注文をしていない呑み業者にとって、上手いトレーダーはFX業者の利益を奪う敵です。そのため利益をたくさん上げはじめると不当なスリッページを押し付けたり、約定したとたんにスプレッドが開いたりすることもあるそうです。さらには色々と理由をくっつけて口座凍結させられてしまうこともあります。邪魔な顧客は徹底排除されてしまうんです。そうなってしまうと、その口座はもう使えません。

 

 

専業を目指すなら長期的な目線で

いかがでしたでしょうか。上記のようなおかしなことが平気で行われているのが現状なのです。理不尽な戦場に立たされたあげく、勝てるトレーダーになったら口座凍結に怯えることになります。こんなことがまかり通っていても、FXのデイトレーダーになりたいと思いますか?株式市場は取引所取引なので、こんなことは絶対に起こりませんし、証券会社自体がトレーダーの妨げになるなんてことはありません。

 

専業トレーダーになれば、それこそ自分や家族の生活がかかっています。まともにトレードをさせてもらえなければ、専業生活は破綻してしまいます。まともに取引できなくなるかもしれない環境でトレードをする必要があるのかどうかをしっかり考えてほしいのです。

 

色々書きましたが、店頭FX自体を否定しているわけではありません。スキャルピングさえしなければ口座凍結はされないという話もききます。また、スキャルピングを公式に容認してるFX業者も存在しますので、そこでトレードすれば口座凍結の心配はなくなりますね。スキャルピング禁止業者でも、ポジションをすぐに決済せず他業者で反対売買(両建て)しておき、あとで市場が落ち着いたら両方のポジションを閉じるということをすれば、スキャルピングもどきの売買が可能です。

FX業者に目をつけられなければ不当なスプレッドを提示されることもないでしょうし、長めの時間軸でトレードすることが前提になっているのなら、気にすることはないでしょう。それでも、トレードの自由度が下がるという点ではマイナスだと思いますが。

どちらにせよFXをするなら業者選びは慎重に行った方が良いですね。しっかりとしたブローカーを見極めなければならないのも、初心者にFXを勧めづらい要因の一つです。

 

 

公平な為替市場もある

くりっく365

くりっく365は非常に健全なFXです。株式市場のように取引所取引となっていて、業者は仲介を担っているだけにすぎません。ただし『くりっく365』は店頭FXよりスプレッドが広めになっています。手数料がかかるところもあります。

 

NDD方式の業者

NDD方式を採用している業者は、相対取引をせずインターバンクに直接発注できるといわれています。インターバンク市場の最低売買単位は100万通貨のはずなので、どういう仕組みで直接発注しているのかはよくわかりません…。相対取引をしていないので、当ページ上部で説明したようなことが起こらないようですが、詳細は不明です。

 

 

 

まとめ

以上が、FXより株で専業トレーダーになることを勧める理由でした。ポジションを持っている時間の長い人はFXでも全く問題ないと思います。ただし、スキャルピングや短時間のデイトレードでFX専業を目指すのはあまりオススメできませんね。成功者の数も株専業と比べて非常に少なく感じます。

それでもFXで短期売買がやりたいという方は、止めません。FXにもたくさんメリットがありますし、相対取引ならではのシステムの隙間なんかもありますから。この記事の内容も一つの考え方ということで、頭に留めておいてもらえれば幸いです。

 

株とFXのメリット、デメリットを比較した記事も別に書いてありますので、そちらもご参考にされてみてはいかがでしょうか。

 

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