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両建ての上手な使い方

2017/04/13

両建てという言葉はご存知でしょうか?両建てとは同一銘柄で買いと売りのポジションを両方持っていることをいいます。一見無駄なように思えてしまう両建てですが、株式市場での両建ては明確なメリットがあります。

 

売り禁対策

両建てによって売り禁対策をすることができます。

売り禁とは、貸借銘柄において制度信用取引の新規売りが禁止されることです。信用取引というのは株券を貸し付けて行っているので、空売りがたくさん入って株券の調達が困難になった場合などに、売り禁措置が取られることがあります。

売り禁になってしまうと当然空売りができなくなってしまうため、下落を狙った空売りができなくなります。そんな時、売り禁になる前にあらかじめ両建てしておくことによって、下落で利益を狙うことができるようになるのです。

 

やり方は、まず信用買いと信用売りで同数のポジションを取っておきます。次に株価が上がってきて、空売りをしたくなったところで信用買いのポジションを決済します。すると、信用売りのポジションだけが残るので、実質信用新規売りしたのと同じことになります。この売りポジションを決済したい時には、単純に決済するのではなく、信用売りと同数の信用新規買いをします。そうすることによって、再び買いと売りが同数の両建てが完成するので、何度でも売りでの利益が狙えます。

この手段を使えば、たとえ売り禁になってしまっても、下落の際に売りポジションで利益を狙うことができるのです。

 

普段の空売りトレード 信用新規売り(空売り) 信用返済買い(買戻し)
       
両建てからの売りトレード 信用返済売り 信用新規買い

 

基本的には株価が急激に上がっていくと売り禁になりやすいです。特に小型株の場合は株券の調達が難しい場合が多いので、早い段階で売り禁になることが多いです。株価が急騰してきている銘柄で近いうちに空売りを狙う予定があるなら、両建てを作って備えておきましょう。売り禁にならない場合もありますが、備えておくことは大切です。

 

 

両建てを作る場合は現物買いと信用売りではなく、信用買いと信用売りでポジションを作ります。なぜかというと信用売りを翌日に持ち越す場合には、逆日歩を支払わなければならない可能性があるからです。特に株不足になっている時は逆日歩が付く可能性が高くなります。信用売りを持ち越すと逆日歩を支払う必要がありますが、信用買いを持ち越すと逆日歩を受け取ることができるので、逆日歩リスクは無くなることになります。

 

両建て
上の画像では現物と信用売りで両建てをしています。
SBI証券で行える夜間取引(PTS)が現物取引のみの取り扱いになっているので、PTSを使いたい場合には現物と信用売りで両建てするようにしましょう。信用買いと信用売りで両建てを作った後に、現引きしても同じポジションになります。ただし、信用買いのポジションがないため逆日歩リスクが出てくるので注意が必要となります。

 

 

HYPER料やプレミアム料の節約

両建ての上手な使い方その2です。

SBI証券のHYPER空売り、松井証券のプレミアム空売り、楽天の特別空売りは、通常の手数料とは別に料金がかかります。HYPER料やプレミアム料や特別空売り料は約定するたびにかかってしまうので、毎回空売りをしていると物凄い金額の手数料になってしまいます。

空売りした銘柄をその日のうちに何回もデイトレードするとわかっているのなら、空売りした後に決済をせず同数の買いポジションを作り両建てすることによって、手数料の節約ができます。次に空売りしたくなったら買いを外すだけで売りポジションが作れますからね。スキャルピング等の細かい値幅を狙った売買を繰り返す場合には、必須のテクニックとなっています。

詳しいトレードの仕方は、上の売り禁対策の項目で記載したのと全く同じですのでそちらをご覧ください。

 

 

ローコストで株主優待をもらう

現物買いと一般信用売りで両建てすることによって、逆日歩リスクをゼロにして安全に株主優待をもらうことができます。詳しくは株主優待の記事に書いてありますので、そちらをご覧ください。

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