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資金が多い方が有利なのか

2017/04/13

資金力があればあるほどトレードが簡単という人と、資金力が多いと稼ぎづらくなるという人がいますが、一体どちらが本当なのでしょうか?

 

観点の違いがあった

色の違い

両者の意見が食い違うのには訳があります。

資金力が多いほど有利という人は、利益額の話をしています。100万円を稼ぐというのが目的であれば、資金力が多ければ多いほど楽です。

仮に運用資金が1億円あれば、1%の利益を得るだけで100万円になります。それに比べて資金が100万円だった場合は、利益率が100%にならなければ100万円を稼ぐことができません。どちらが簡単なのかというのは火を見るよりも明らかです。

 

その一方で、資金力が多いと稼ぎづらくなるという人は、利益率の話をしています。資金が大きくなると小回りがきかなくなります。基本的に相場というものは需要と供給で成り立っていますので、売り手がいることではじめて買うことができます。運用資金が巨大になってくると買う時に売り注文が不足しますし、売る時も一度にたくさん売ると値崩れしてしまうので難しくなります。

下の図は個人投資家に人気のある東証マザーズで、最も時価総額が高いミクシィ(2015年11月時点)の気配値です。

ミクシィの気配値

2000株の注文が出ていても、900万円程度の時価しかありません。マザーズで最も時価総額が高い銘柄でこれですから、運用額の大きい人がいかに大変かがわかります。板一枚分以上の枚数を持てば決済するときのリスクが大きくなります。最近は東証一部の大型株でも10銭刻みの株価になってしまっているものが多いため、売り板買い板ともに薄くなってしまっています。そのため、大口投資家(特に短期売買派)にとっては、とてもやりづらくなっているのです。

このように運用資金が増えれば増えるほど、総資産に対して買える金額の割合が減って全力を出せなくなっていきます。そのため利益率は資金が増えるほど落ちていきます。資金が多いほど稼ぎづらいというのは、このことを言っていたんですね。

資金が増えても同じようなペースで資産を増加していける人はごく少数の天才トレーダーだけだと思います。複数の銘柄を買ってリスク分散しようにもポジションを作るまでの時間がかかるようになりますし、手法も限られてきます。小回りが利くのが個人投資家の利点ですが、それをいかせなくなってくるとどうしても 利益率は落ちてきてしまいますね。

 

以上からわかるとおり、個人投資家たちの意見が食い違うのは観点の違いがあったからなんですね。市場の値動きや取引を考える場合、値上がり率や利益率などの割合で考えるのが一般的なので、こういった『どちらが有利か論争』になるのだと思われます。

 

 

資金が多い方が有利な点

資金が多ければ有利な点は色々あります。

ドル札

 

分散投資できる

資金力があれば分散投資ができます。分散投資というと長期投資のイメージですが、短期売買でも分散投資は有効です。

たとえば有効な手法をたくさん持っていたとしても、資金力がなければ全てを同時に実行することは難しくなってきます。同時に数銘柄ポジションをとるにはある程度の資金が必要ですからね。複数の手法を使うことで収支の安定を図ることができますので、資金力があったほうが有利と言えるでしょう。

また、似たような銘柄を買うときも分散した方が収支は安定します。このときもある程度の資金力が要りますね。1銘柄だけに絞ってしまうと、なぜかその銘柄だけ売られるといった場合に苦戦します。分散していればポジションのトータルで利益が出る可能性が高くなるので、その点では分散に利があります。

 

手数料の影響を受けにくい

運用資金が多いほど、手数料を気にしなくてすみます。

例えば手数料が往復200円だったとします。
トレード資金が10万円だったら、一往復トレードするごとに資金の0.02%抜かれていることになります。これは50回トレードしたら1%資金が減ってしまうことを意味します。かなり大きいですね。

それに対して、トレード資金が1000万円だったら手数料の占める割合は0.0002%となり、とても微々たるものになります。50回トレードしても0.01%しか減りません。

このように運用資金が増えれば増えるほど手数料による資産減少率は下がっていきます。つまり資金が増えれば増えるほど、手数料負けしてしまうような状況になる可能性が低くなっていくわけです。また、大口投資家になれば手数料が無料になる証券会社もあるので、さらに有利になってきます。大口投資家を優遇している証券会社は別の記事に書いてあるので参考にしてみてください。

 

レバレッジが必要なくなる

資金が少ないうちは、効率よく運用資金を増やしていくためにレバレッジを効かせたトレードをすることもあると思います。しかし、運用資金が大きくなってくると、レバレッジを効かせずともロットを大きくすることが可能になってきます。

そうなってくるとレバレッジを効かせる必要がなくなり、リスクが減ります。それによってドローダウン率や破産率が減りますね。そのかわりに利益率が落ちてくるかもしれませんが、収益額自体はロットを変えなければ変わりません。

 

心に余裕ができる

潤沢な資金があれば余裕をもってトレードをすることができます。精神的に有利な状況でトレードできれば、収支にも反映されてくるはずです。人間、理屈だけで行動するのは難しいことですからね。屈強なメンタルを持っていれば話は別ですが。

 

 

まとめ

自分なりに分析してみたところ、資金力が多い方が有利な点が多いという結果でした。

資金力が多い方が不利と言っている人は、そのほとんどが利益率の話をしているのだと思います。

 

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