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損小利大、勝率と連敗

2017/04/13

以前の記事でロスカットの難しさについて語りました。
(参考:損切り、ロスカットのやり方
今日は、その続きで『損小利大』について書いていこうと思います。

 

損小利大とは

失敗した時の損失を小さくして、成功した時の利益を大きくすることが損小利大です。株やFXの初心者向け雑誌や初心者向け講座なんかでは、この損小利大を上手におこなっていくように書かれていることが多いと思います。損小利大の考え自体は悪くないことなのですが、意味をはき違えないように注意しないといけません。

 

損を小さくしようとすると、ロスカットの許容範囲が小さくなるので、勝率が落ちます。勝率が落ちれば当然連敗することも多くなります。

下の画像はトレードの勝率と連敗する確率を表にしたものです。

勝率と連敗する確率

 

例えば勝率30%の手法でトレードした場合、5連敗する確率は16.8%で、10連敗する確率は2.8%です。5連敗なんかは普通にガンガン出てきます。10連敗の2.8%なんかも引いてくる可能性は結構高いですよね。

勝率30%のトレードをするということは、この連敗地獄に耐えていかなければならないのです。いつ止まるかわからない連敗に心が耐えられるのかどうかは、トレーダー各々のメンタル次第です。心が折れてしまったら、そこからトレードスタイルがどんどん崩れていきます。なので、勝率が低い手法を運用していく場合には、強いメンタルが大事になってきます。

 

あとは、度重なる連敗によって資金が枯渇しないように上手にロット配分を考えていく必要があります。それだけ多くの連敗に耐えるためには、ロットを小さく抑える必要がありますね。ロットを抑えれば損失は小さくなりますが、そのぶん利益も小さくなります。

そう考えると、損小利大で勝率を落とすのは、ロットを落とすことにも繋がるので、結果的に運用資金全体に対しての利益率はたいして高くなってこないのです。

 

逆に勝率をあげれば連敗する確率が減ってきます。例えば勝率が70%のトレードをした場合、5連敗する確率は0.2%、10連敗する確率は0.0005%になります。こうなればロットを大きめしたトレードをすることができるので、勝率が低くロットが小さい場合より運用資金に対しての利益率が高くなってきます。

ただ、勝率を高くしようとしてロスカットの許容範囲を広げすぎてしまうと、ロットが大きいことも相まって大きな損をすることになります。これには気をつけなければいけませんね。

 

 

バルサラの破産確率表

勝率とロスカットの許容範囲のバランス調整は難しいです。

投資の世界ではバルサラの破産確率という有名な破産確率の計算方法があります。これを使えば、勝率やロスカットの許容範囲をどう設定すればいいのか、ある程度みえてくると思います。

 

バルサラの破産確率表は、3つの要素をもって見ることができます。

  1. 勝率(%)(勝利数÷トレード回数×100)
  2. ペイオフレシオ、損益比(平均利益額÷平均損失額)
  3. 運用額にたいしての最大損失率(何%まで損を許容できるか)

 

次の表は3.の最大損失率を5%として計算された表です。
例えば、勝率40%で損益比が2.0なら破産確率は約2%ということになります。

バルサラの破産確率表

 

最大損失率を下げることで破産する確率は減っていきます。たとえ連敗が続いても資金が底をついてしまわないように、損失の許容範囲を上手に設定しないといけませんね。大きく負けないことは、投資を続けていく上で非常に大事です。

どうしても損切りを躊躇してしまう場合は、逆指値注文(ストップ注文)を使って確実にロスカットを実行していきましょう。ポジションをとったらすぐに逆指値注文を出す癖をつけておけばロスカットできないなんてことはなくなります。ただし、逆指値で成行売買した場合、想定以上の安値(高値)で約定するリスクがあることも頭にいれておきましょう。

 

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